森山直太朗劇場公演 あの城 本多劇場
2017年9月14日〜10月1日
ひさしぶりに下車した下北沢の変わりように驚く
駅がまるで違ってうろうろ
オオゼキ横の踏切もなくてきょろきょろ
私にとってはラーメンズの思い出ばかりの本多劇場
たとえば15年前くらい前の客席に座る自分に
いろいろあったけど2017年初秋は直太朗を見に来てるんだよ
と、心で話しかけてみる
ちょっと感慨を含んだ不思議な気持ち
ラーメンズの衣装を担当されていた関係で本多劇場でも何度かお見かけしたことのある伊賀さんが今回の衣装を担当されていて
これまた不思議な気持ち
まずパンフが大きいっ
個人的にはインタビューや対談などの読み物を求めているので、
写真は最小限でいいし、物体として小さくしてほしいです
エコバッグ的なものもついてきたけど……使わないよおお
でもまあ嬉しい人や使う人もいるのやも
参加した公演
15日 夜
19日 夜
23日 昼&夜
26日 昼&夜
27日 夜
30日 昼&夜
14日の初日は旅行から帰って来る日で行けず
10月1日千秋楽は休めないミーティングがあり行けず残念だったけど
それでもこんなに行けるのは有り難いことで
都内じゃなかったらこんなに行かないし行けない
舞台セットとかそういう諸々の現実的な事情が許すなら、いつかもう少しでも各地で公演できるようになったらいいのにな
◆セットリスト(って言うのかな)
レスター
糧
森の中の教団
Que sera sera
雨だから雨だけど
いつかさらばさ
明日
茜
KA・MA・DO
自分が自分でないみたい
つわり
ラクダのラッパ
やがて
声
生きる(って言い切る)
絶対、大丈夫ツアーでは弾き語りがなくて
それが疑問だったしすごく寂しかったのだけれど
この公演では弾き語りやそれに近い形の歌がいくつかあって
しかもそれがレスター・いつさら・声という大好きな曲ばかりで
もうそれだけでうれしく何度も足を運ぶ甲斐があるってもんです
ずっと燻っていた“弾き語り聴きたい欲”がふわりと浮いて消えていった
なんと言うか、誤解を恐れながら言えば、
物語の内容には期待していなかったけれど、
演者さんたちのエネルギーと細やかさで最後まで楽しめた
西海さんと朝倉さんがいい味だしてます
いてくださってありがとうございます!と言いたくなるほど
ニシミのフラットな佇まいにほっこり
可愛すぎる小走りティンジを微笑み見守る直太朗、否、ナオタリオ
ダンの何気ない一言一言が、何度も言っているのに毎回新鮮に響くことに驚く
ダンが芝居の空気を引っ張ってくれていた気がする
ミナちゃんは台詞がとても聞き取りやすく、踊りもキレキレ歌声もきらきら
頷くときにポニーテールが大きく揺れるのもミナちゃんらしくラブリーでした
カレンはみんなに落ち着きを与えると同時に、ちゃいますのん?や、ごめんなさい!とバット的なものでお客さんを殴って(←言い方)笑わせて
私もカレンにポンッとされて、痛くないのに反射的に「いてっ」と言ってしまった
動きも多くて最後まで体を張るエトー
横たわるカレンの服の裾をそっと直してあげた優しさ
森の教団のみなさんの見え隠れする個性
カワーノの杖のくだりはおいしくてうらやましい
そして直太朗、否、ナオタリオ
変に芝居がかることなく普通にそこにいることが多くてホッと安堵
みんなの会話を聞いている時の態度というか表情もよい◎
ちゃんと笑かしてくれるあの言い方とか間とかはさすがです先輩
いつだったかな、26日か27日か
レスターを歌い出した瞬間、風邪なのか喉がつらそうで
今回の曲の中では音域も高めで声量も多い茜が心配になった
まあでも心配しても仕方ない、がんばっておくれという感じで舞台は進み、なんとか歌いきった直太朗、否、ナオタリオ(もういいですか)
次の公演では治っていてすごいなあと尊敬の眼差し
半月で18回公演、マチネ&ソワレの日もあるというのは、体力も気持ちもケアも並大抵のことではないんだろな
とにかくレスターといつさらと声はいつ聴いたって良くて
この3曲のためだけにでも行きたいくらいなんだけど
「いつかさらばさ」
何を歌うのか知らずに行った15日
男女についての話から、それではここで懐かしい曲を、と言うのでもしやと思ったら
きたーーーーー
いつさらきたーーーーー
しかもあの3つの音で始まるわけで
あの3つの音を聴いた瞬間の胸の高鳴り
3つの音ってなんやねんという話ですが弾き語りの時の始まりのことです
雲バージョン参照
もう忘れてるかもと思いつつ全部歌えちゃったり
甘党♩と言える楽しさだったり
終始にこにこで歌っているであろう自分
あ、声はほぼ出していません口パクですたぶん
直太朗も笑顔〜
「雨だけど雨だから」
「長ーい雨だねえ」というナオタリオの台詞からふわっと始まるこの曲
パンフにあったけど、こんなふうに物語に自然に置かれると鮮やかで心地よかった
雨やけど雨やから、がチラついたことも何度かありましたけれども
新曲の中では「糧」が好き
収穫を願うのか祝うのか、あの楽しげなダンスを家で真似してみたけど全然再現できない(滑稽)
千秋楽前、私にとっては最後の回だった30日ソワレ
もうすぐ終わっちゃうよ!全部出しきろう楽しみきろう、という感じが舞台全体から伝わってきた
最後までみんなが乗っていて軽やかで自由で
(どの曲でだったか前に出てきて腹筋してたJP、勇気あるー)
雰囲気最高で、最初から好きな「糧」もとりわけかっこよかったこの回
直太朗がたのしそうなのが一番
あとは思い出すことつらつらと
「Que sera sera」でなんでだかトランペットを吹く
26日のマチソワどちらだったか忘れたけど、
演奏に成功して拍手が起きる会場(温)
「自分が自分でないみたい」
パンフの歌詞とは違うのね
「晴れた空から声がする」ってなってる
「生きているのに死ぬことを 考えずにはいられない」ってとこは
ナオタリオが言うとなんか切なくて毎回ぼーっとしてしまう
「ラクダのラッパ」
真っ白な鳩ぶりかな?あのツアー以降どこかで聴いたのかもしれないけど懐かしい
ジュードって奴の、の前の歌い方のアレンジいいですね
この曲のあとに倒れてニシミに運ばれるナオタリオが
途中から泣くようになったけど
あの泣き声を聞くと単純に悲しくなる
ナオタリオなのに、泣かないで直太朗ってなる(病)
劇場という小さなハコで共有する濃く豊かな時間
「声」前のダンとのやりとり
「適当だなあ」とかのほわんとした言い方が可愛い
その直後に歌に入って、さっと空気が変わるのも気持ちいい
赤ちゃんを抱っこして、「いないいないばあ」ならぬ「いないいないよー」
言ったり言わなかったりだったけどこれ好き
やりたいこと全部やれてるってペコラジで言ってたけど
具体的にそれは何を指すのだろう
何であれ直太朗がやりたいことをできているのなら
それを見てみたいし
結果いいもの、になるかならないかはわからないけど
いい瞬間は生まれるはずで
これからも風通しよく、やりたいことをやってほしい
きっと全力でやりきった直太朗に、お疲れさまー!
下北に通う短くも楽しい日々をありがとう